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入院日記ー5/2(火)術後約20時間経過ー

点滴しているので咽喉の渇きはほとんど感じないのに、夢うつつの中でお茶を飲もうとして「あ、私まだ飲めないんだ」と、自分でやめるシ-ンを何度も見ました。

空腹感は朝から。ぐぅ~っと鳴いてました。いつもの血圧の薬(アダラートCR20・アルダクトンA)を少しの水とともに服用。頭痛も腹痛も吐き気もないので、午後から歩行訓練することに。

先ずはベッドを起こしてもらいました。ここで気付いたんですけど、左を下にして寝ている時は
ベッドはフラットのままで、右足を乗せる足枕(私は掛け布団を丸めて置いてました)があると楽です。仰向けはベッドを起こすと腰がとても楽になります。

ストッキングと、空気圧ポンプをはずしました。

術後24時間経過  ここまで問題無しという事で、尿道カテーテルも抜いてもらいました。点滴したまま歩けるキャスターつきのやつで、若干頼り気味に病棟1週。その後自力トイレ。楽勝。(でもお腹が空いて力がでません)

午前中から楽しみだった夕食ですが、思ったほど食欲もなくあまり入っていきませんでした。全粥と常食のおかずでした。

担当医チームの回診  「術創問題なし!点滴もあと1時間くらいですから管は全部取れていつ退院しても大丈夫」と太鼓判!夜中寝返りの度に目が覚める。しかし今夜の担当ナースは、痛み止めは推奨しないタイプらしい。1~2時間のこま切れ睡眠。

入院日記

4/28(金)快晴  大幅遅刻(40分)して、入院受付後病棟で病室に案内されすぐに主治医(執刀医)から手術についての詳しい説明を受ける。

私の場合:右副腎腫瘍(原発性アルドステロン症)
治 療 法 :ミニマム創・内視鏡下右副腎摘除術

CT画像等によれば、腫瘍部分が肝臓に接近しており癒着の可能性があり(平たく言えばめり込んでるかもって事です)摘除の際、肝臓損傷の危険性があるのでアルゴンレーザーと超音波メスを用意している。

下大静脈に繋がる右副腎静脈が細く短いため、損傷の可能性を予想し出血があれば迅速に輸血で対応する。

輸血についての危険性及び必要性の説明を受け、書類にサイン。

深部静脈血栓症を予防する為、膝下にストッキングと空気圧をかけるポンプをふくらはぎにつける。

最も怖いのは、術後動けるようになってから、この血栓による“肺梗塞”で、起きたらほとんど即死です。といわれた時は、青ざめました( ̄ロ ̄∥)

次は麻酔科のDr.の説明。硬膜外麻酔と全身麻酔併用で手術を進める事。観血的動脈圧モニタリングを手首に挿入する事。

内分泌・代謝内科のDr.もやってきて、研究に対する協力要請。「副腎腫瘍と周辺脂肪組織における代謝関連因子の発現解析」摘出した腫瘍の組織検体の一部を研究に使っていただくことはやぶさかでない。

説明も一通り終わり、自分のベッドで落ち着く。ベッドサイドにPC(TV兼用)が設置されていて、入院手続き後に
もらえる自分用ICカードを差し込むと、治療スケジュールや検査数値などがいつでも確認できます。

4/29(土)、4/30(日) 術前検査の予定がないので外泊許可
もらって一時帰宅。

5/1(月) 手術当日の朝を迎えました。特に緊張もせず、普段どうりに眠れたのは一旦家に帰ることが出来たからかもしれません。

検温(36.5℃)平熱でホッとする。昨日、病院に戻ってから2回の検温で微熱(37.4℃)(37.2℃)だったので。
血圧は120/80で問題なし。ここまで、ルーティーン。さてこれからが本番だ。


7時10分・・・看護士が例のもの片手にやって来ました。
        カ、カ、・・・カンチョウですー!
        術着に着替えてGOトイレ!

ま、お産の時もするんで平気ですけどね。お産の時は陣痛の合間だから感じなかったけど、浣腸ってけっこうお腹痛いし、軽く吐き気もしたりして。あはは。


8時20分・・・主治医の一人が(一番若くてちょっとタイプ)が来て、輸血準備の為動脈から採血するという。どっちから
        取りますか~なんてのんきに言ったら、主治医ったらはにかみながら「あの・・・腿の付け根から・・・」

(医者が恥ずかしがったら、こっちはもっと恥ずかしい!)

        これはちょっと痛かったです。時間かかるんですよ。もともとの血中の酸素濃度を調べたりするらしいです。

8時30分・・・今日の担当ナースマンの案内で手術室へ。入り口の自動ドアで夫と別れる。自動ドアの内側には、
        これから手術を受ける患者さんが、数人いらっしゃいました。
        不織布の頭カバーと足カバーをつけます。それぞれ担当医が揃ったところで、手術室に移動。

        寝台は狭くて体の幅しかないのねー。まず、名前とどこを手術するかを聞かれます。
        点滴と、観血的動脈圧モニタリングを手首から入れます。
        (これは痛いよ。術後はずしてからも1週間はイタイ。)

        このあたりで、術着は脱がされて上半身裸。体を横向きにして、エビのように丸くなって背中全体を消毒。

        極細針で麻酔の為の麻酔。(歯の麻酔に似てた)即効でもう痛くない。硬膜外麻酔にビビっていた私は、         ほっとしました。背骨をぐっと押される感覚だけです。効いて来るまでほんの少し待ち、仰向けになって、
        肩口とへその横辺りを交互に冷たい脱脂綿で触って効き具合を確かめます。
        へその横が冷たく感じなくなったら酸素マスクをつけられて

9時ころか? 「点滴からお薬いれまーす」と言われて、5秒くらいで瞼が重く、ろれつもまわりませんでした。
         意識不明。

11時30分・・「nekoさーーん、終わりましたよー!!」

         「へっ?もうおわったんれすかー?」
         
         ってカンジです。

12時30分・・手術室からストレッチャーで病室に戻るとき、乗り物酔いしそうだった。 自分のベッドに移る際、術創から
やや多めに血がにじみ出ていて、処置の為看護士や主治医が走ったので家族はビビッたそうです。

14時ころ・・・吐き気、嘔吐。

3時間おきに吐き気が来るので、(点滴から吐き気止めも効果薄)20時ころの回診で術創の出血も止まったので、硬膜外麻酔のカテーテルをはずす事に。吐き気の原因は硬膜外麻酔らしい。痛みは坐薬でカバー。夜半にボルタレンサポ25mg。

しかし頻繁に血圧測定や、点滴の装置やらなんやらが鳴るし、術層は痛むし、体のあちこちも痛んでほとんど眠れず。

ここまでで、術後18時間くらいです。

術前検査

前回から、1ヶ月ぶりの受診です。

今日は入院まで間があるので、その間に一回くらい来ておきますか?みたいな感じで言われていたので手術の詳しい説明とかするのかと思いきや検査が4つも待ってましたとも。

泌尿器科といえばまず、採尿?それから、心電図・呼吸機能検査(ハイテクな肺活量測定ってカンジ)・採血(たっぷり)。

これらは術前検査だそうです。

病院から帰って来てすぐに入院担当の方から電話がありました。
前回の希望どうり、5/1に手術です。4/28に入院して、何事もなければ術後3日ほどで退院できるそうです。
今日は、地元の大学病院を受診して血液検査を受け担当医と面談してきました。

血糖値が179で高いのが気になるが、食事のすぐあとだしアルドステロンの人はインスリンの分泌が抑制されるので
放置すれば二次性糖尿病を引き起こすこともあるが、腫瘍切除すればその心配はない、という説明でした。

K(カリウム)値は4.7。正常値。アルダクトン効果。

血圧測定は測定始めてからの最低値。90/60。たまに立ちくらみや眩暈もあるので、「くすり、量減らしてみましょうか?」 ってことで、今日はアダラートCR40から20に変更です。これから“入院のしおり”を熟読したいと思います。

東京医科歯科大学付属病院

待ち時間が長いのは大病院の常識。ひたすら空腹に耐え昼過ぎまで待つ。やっと順番が来て受診に至った経過など聞かれ、手術待ちの患者さんリストに加えてもらいましたとさ。

めでたしめでたし。(←始まったばかりだが。)

リストの最後尾は4月の下旬だそうなのでG・Wあたりには、可愛い副腎腫瘍ともおさらばできそうだす。

動悸

薬が変ったことと関係があるかどうか。
血圧測定時(夜、朝服薬前)高めに測定されています。

2/2朝 150/95
2/2夜 忘れ
2/3朝 126/84
2/3夜 135/89
2/4朝 153/109
2/4夜 148/96
2/5朝 142/103
2/5夜 忘れ
2/6朝 127/87
2/6夜 127/99
2/7朝 139/93

内分泌科で血液検査の予定は25日ですが、それを待たずに
受診した方がいいのか迷います。


内分泌科受診
久しぶりの受診で、血液検査です。総コレステロール値がやや高い(229)くらいで、カリウム値も4.0で、正常の範囲内。

アルダクトンA効果あり、と云ったところ。服用始めの頃、時々動悸がしたことがあったけど最近は起こらなくなりましたし、動悸の原因で考えられる事としては、利尿作用によって脱水気味になっていたのではないかとの事。水分補給に気をつけることにして再びアルダクトンAと、アダラートCR40の処方を受けました。



さて、東京医科歯科大学病院受診に当たって資料の借用依頼をしなければなりませんが、期間が1ヶ月間と定められており、私の場合いつ受診できるかわからないので、後日改めて依頼書を出して借りることにしました。

血液検査の数値の見かたを検索してて目に留まったんですけど、コーヒーやビールをよく飲む人はカリウムの排泄される量が多くて、不足がちだと書いてありました。・・・あたしだ。

いよいよ泌尿器科へ

2/4/2006
内分泌科の担当医と面談の結果、泌尿器科の先生に手術について相談することになりました。
予約枠がいっぱいなので、外来初診で訪ねたほうが早いとアドバイスがあったので、意気込んで8時過ぎに病院へ。

8:39受付 内科より患者さんの数が少ないけど基本的に予約診療だから待つのは覚悟しておきましょう。

「時間かかると思うので、今日は尿検査ありませんからトイレはガマンしないで行ってかまいませんよ~」と、看護士さんが声を掛けてくれました。(この時点で既に1時間待っています(′O`)~)

10時少し前、呼ばれ(意外と早かった!)診察室へ。

副腎について説明を受け、MRI画像見ながら正常な左と、腫瘍がある右の違いを教えてくれました。

腹腔鏡手術を希望されているとの事ですね。前任病院で、自分の後任者が腹腔鏡手術を手がける人なのでその病院なら紹介できる。でも東京23区外→越谷から遠い。埼玉県内では実績ある病院を自分は知らないが、関東近県なら
横浜に有名なところがあるがこれまた遠い。他の病院でも紹介状は書きますが、どうしますか?と医師。



どーしますかって、ねぇ。

 

インターネットで調べられる範囲では“東京医科歯科大学”が良いように思った、と告げる。
医科歯科大では、ミニマム創内視鏡術で、腹腔鏡術とは全く異なる手術なのだそうです。

リスクはどちらも同じ。
腹腔鏡手術はひとつの傷は小さいが×4。ミニマム創は5センチほどの傷がひとつ。
手術中、出血があった場合(『下大静脈』へ極端に短い静脈を経由して副腎の血液は直接流入しているため傷つけないことが重要)開放手術への移行が容易であること。

この段階では、5センチの傷ひとつを選択したい。よって、東京医科歯科大学に決定。

すぐに紹介状を用意していただき、診察室を後にしました。今月末、内分泌科で血液検査があるので、その際検査入院時の資料を貸出して頂いて、来月には受診したいと思います。

副腎シンチ撮影

仰向けに、20分ほど横になってる間に速やかに終了。

会計カウンターにファイルを出して待つこと10数分。
インジケーターにマイ会計ナンバーが映し出されたので会計機に診察カードを差し込むと・・・

どひゃー!金19,630円也。


担当医との面談

今日は採血のオーダーが出ていたので、先に血を抜きに行き、待つこと40分。本日最後の外来患者が私。

16日に撮ったシンチの画像診断。薬剤の集積は、微かに見られるが、画像だけでは確定できない。
しかし、その他の検査結果と総合すると間違いないであろう。(毎回、同じコメントです。)

手術について。
腫瘍の大きさ(1.2センチ。前は、1.5センチって言ってたけど?)から見ても内視鏡手術が望ましい。
泌尿器科を受診し、実績のある病院に紹介してもらう形をとることになりました。

来週、泌尿器科を予約してもらことになったのですが枠がいっぱい、とかで。予約だとずっと先になってしまう。
早い受診を勧められているので、初診で来院したほうが日付的に早い。(何時間も待つのね・・・(′O`)~3)

面倒だなぁ。
手術をしてもらう病院を紹介してもらう為には仕方ないのか。しかも、内科も引き続きで4週間後の予約あり。

採血の結果は、カリウム値は3.5(3.5-5.1)で正常の範囲内。総コレステロール値271。

本日処方薬から変更
夕食後のアダラートCR錠20が中止、朝食後アルダクトンA錠2錠

アルダクトンA錠:利尿降圧剤(カリウム保持性)
アルドステロン拮抗剤。ナトリウムを排泄、カリウムの排泄をおさえ、むくみを解消する作用がある。

補足:アダラートCR錠の服用上限は60mg

アルドステロール・副腎皮質ホルモン剤

アルドステロールには、アルコールが含まれているので弱い方は動悸や、顔が紅潮することがあるそうで、確認されました。

副腎皮質ホルモン剤 来週のシンチ撮影の為、服用するよう指示のあった薬剤が副腎皮質ホルモン剤のデカドロン。

不足したホルモンを補う目的で、多くの病気や症状の緩和に使われているお薬のようです。

しかし、ステロイド剤ですから副作用もあるので注意が必要だそうです。服用中はナトリウムが蓄積されるので、減塩の必要あり、とガイドブックにあったのですが、退院時に病棟の薬剤師さんからもらったときは、デカドロンの説明はありませんでした。

服用期間が短いと、そういったことは気にしなくていいのでしょうかね。アルコール類を控え・・・ともあったのですけど、こういう表現て何か曖昧で、判断に迷います。もう大人なので、深酒はしませんが。

入院中の検査結果について

入院中、24時間蓄尿してホルモンの分泌を調べた結果アルドステロンの数値が11.3と高かった。

(正常値0.6-9.0)

コルチゾールや、他の性ホルモンの分泌は正常値の範囲内であり、フロセミド負荷検査でもレニンの上昇が1.3と鈍い。

(正常値2.0)

などの点から見て、やはり“原発性アルドステロン症”で診断確定する。

外科的治療を受けるか、内科的治療を続けるか二つの選択肢がある。内科的治療の場合は腫瘍の大きさが1.5×1センチ程度ならばすぐには切らずに利尿剤、アルドステロン拮抗剤を服用し様子を見る。低カリウム血症が進むようであれば、カリウムの摂取も行う。

外科的治療を選択するなら、当院の泌尿器科を通して他の病院で内視鏡手術を受けるか、内科から直接転院の手続きをするという方法が考えられる。どちらにしろ、1/16の副腎シンチの撮影後に相談しましょう。

というようなことを言われました。


副腎シンチ

検査の日程にしたがって、副腎皮質ホルモン・デカドロン錠を服用(1日4回)ガスターD錠(それによって起こりやすい胃・十二指腸潰瘍や胃炎の症状を抑える胃薬1日2回)ヨーカナトリウム水溶液(甲状腺に放射線物質が溜まり難くする為)↑ものすごく苦い!

で、明日アルドステロール注射をして、プルセニド錠(下剤)前日の夜に服用し、16日当日はお通じがついた状態でシンチ撮影。余談ですが、CT撮影の時とMRI撮影の時の造影剤って違う薬剤なんですって。

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